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2008年03月21日

引渡しの日が

やってきた。




外構はまだまだ楽しみが残るものの家そのものは
今日からDさん、Fさんお二人のものです。

実感ないなあ。

永遠に続くと思ってました。このプロジェクトは。






080321ポンド〜あずまや.jpg
こことそことそのむこう。

外構がどんどん完成して距離感がでてきて、
なんか内も外も豊かになってきました。





080321近藤電気の山本さん.jpg
車椅子用スロープをあがってくるのは電気工事の山本さん。


温厚な方でいっつも打合せがその日の最後になってしまって
うっかり徳島に向かって現場出てしまってから「あ!」と
引き返したことも・・・







080321アップルグリーンな大崎さん.jpg
市川興産、専務の右腕(うーんもっと大きな存在かも)大崎さん。


男でも重たいものを運び、現場を片付け、掃除してまわる。
専務を何かにつけねぎらい、後ろから支える。
その貢献は計り知れません。


ゲストルームから庭へ出る「アップルグリーン」の引戸。
いろんなとこで「アップルグリーンはどう?」いい続けて、
やっとここに一箇所だけ(笑)実現しましたねーDさん。


建物の軒天も、よく見るとうすーいミントグリーンです。









080321ダイニングから.jpg
家具が入ると感じ出ますなー。
モダンに見えますがかなりの年代モノです。




こういう、いわば冷たい素材によるクールな感じは
誰かのインプットがない限り出てきません。内野設計では。

「床暖房するのがあたりまえ」から考えると、木のような断熱性
の高い素材は本来「ナンセンス」だし、座り込む、寝そべることを
しないスタイルであればもちろん夏も快適。と今回は納得して。



掃きだし窓の向こうにはでもやはりうちの設計のかほりが(笑・・・













オランダから持ってきた「振り子時計」、
さてどこに・・・?







これまた百数十年前のもの。
完全に調整されたものを日本に来る前に買ったのだとか。








ダイニング?リビング?








あ、あそこがある!








コンクリート製の「Dさんチェア」が付くはずだった
「heart rock」後方のコンクリート独立柱。何もせずに
あけておくことになっていて・・・








みんな一致で即決。









ここのところ外構工事に日参してくれている三谷さんに頼んで







080321三谷さん.jpg
振動ドリルで穴あけ。







080321振り子時計.jpg
「小さいころ教会に行くといっつも大きな振り子時計の音が
響いとってな、時報が鳴るんよ。この音があるとものすご安心
するんよな。」







みんなで「ええ音やねー」いうてたら・・・







080321振り子の時計.jpg
あれ?

止まってしもた。Dさん必死です。
ふた開けてもしかしほんまにシンプルな歯車があるだけ。

「振り子が振れ方思い出すまで待つしかないんちゃう?」

という感じですが、わかる時計職人さんを探すことに。







080321リビング.jpg
リビング

だいぶ家具の配置も落ち着きつつあるような・・・






080321太鼓張り曲面障子.jpg
脱衣室の「太鼓張曲面障子」壁


ガラスブロックからこれに変更。
このほうが「日本に建つ」必然性感じます。






080321説教台.jpg
その障子壁の外側に仮置きしてみた「説教台」
不要になったストーブ用の耐火ガラス敷いてみた。


「美術館のテクニックやなあ。」
とつまらなさそう。


この説教台は由緒あるデザインのものの「フェイク」。
鉄製かと思ったら持ってみてびっくり、ベニアですわ。
色もエンジ色やし。









ほかにも、振り子時計のところで手前に写っているシマシマソファは
いわゆる「ビダーマイヤー」モノらしい。



本来のお金持ちではない、一昔前の新興のプチブルが好んだ
げさくな、誇張されたデザインの家具なんかを言うらしい。
英文のサイトを見るともっと高尚なように書いてあるけど。



しかし、「トゥーマッチなものはまた違った意味を持つ」
ということをよく言うDさんにとって、それはなにかしら
「面白い」ものなんよな。

モダンなスルっとしたものにあまり何も感じない、キレイな
ものにはあえて引っかかりをつけたくなる私としてはその
Dさんのセンスには大いに賛同するわけです。

だからこれまでいろんな場面で話し合った末に出たいろんな
「答え」は「妥協」ではひとつとしてなくて、ことあるごとに
ぶつかる意見もストレスではなかったんやな。

思い返してみると。







080321引渡し式.jpg
さて引き渡し式です。


事前にDさんから送られてきていたスピーチを訳して
Dさんの英語に続いて朗読することに。


工事中からDさんが感じてきた「確かな何か」。
お金ではない、無償のその「何か」がこの家を完成させたし、
その「何か」はけっして消えることはないでしょう。私たちと
ともにいつまでもそれはあるのです。

という謝辞でうめつくされたそのスピーチ。

現場途中には幾度も危機、難関がありましたが、すべてが
吹き飛ぶくらいのDさんたちの市川さんたちへの感謝の気持ちが
伝わってきました。







Dさん感極まって詰まる場面も。







ひととおりおわって今度は市川専務が静かに話し始める。







080321引渡し式2.jpg
「何があっても誠実にやることだけ思ってやってきました」
専務の頬にも涙。


言葉にうそはないどころか、みんな納得です。
職人さんたちも、すべてを支えてきた大崎さんも、
そんな専務だからついてきたんです。私も。

私だけ涙までは出ない。我ながらつめたいやつやな。
難しくなる方向のことばかり専務たちにいい続けてきて
うしろめたいから?実際に作業をしたわけではないので
おわってしまう実感がわいてこないのか・・・


ただ、今から「住んでゆく」長い時間を思えば設計スタートから
今までの三年間なんて一瞬のこと。


これからですよお楽しみは。DさんFさん。








080321記念写真.jpg
記念写真。

「heart rock」がこんなにちっちゃくなりました。







080321定点観測 No.40.jpg
定点観測 No.40









080321柵作り.jpg
なんとなくぱっと現場はなれる気持ちになれず、
専務と大崎さんの作業見ながらなんやかんや話す。









posted by uch at 00:00| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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